先日、大阪大学発ベンチャー企業が開発商品化したカテキンマスクのマーケットチャネルについてお話を受けました。このマスクは茶カテキンというお茶の主成分を応用した新技術「カテプロテクト」を採用したものです。

「カテプロテクト」はウイルス・細菌・アレルゲンに高い効果があるだけでなく、天然の成分だけを結合させているので安全性も検証されており、経口毒性、皮膚刺激性、皮膚感作性、変異原性などの安全性試験において、安全性の高さを確認されております。

一般のマスクとの差別化は十分なアドバンテージがありますが、マーケットには無数のマスクがあり、機能性の良さプラスアルファーがリピートに必要かもしれません。普通の4層マスクがあったとしてデザイン性が良ければそちらが売れる可能性は高いでしょう。つまり、マスクは身に着けるものなのでデザイン性を必須項目に挙げなければなりません。また、機能性を生かすための構造上の工夫で使うカスタマーがうなる仕上がりになっているか検討がいります。

商品の開発においては、ターゲット層を決めるのはもちろんですが、既存の同様商品がどの程度売れているのか市場調査をする必要があります。既存商品とコンペティションするならば当然パイの奪い合いになるので、決まった市場規模の中で多くのコストをかけてカスタマーが付いてくれるかを計算しなければいけません。

一時的に売れた商品が消耗品でリピートされるものであれば、再度注文されるべきであり売り上げの基礎となるはずですが、思うようにリピートされていないものはマーケットニーズに合っていなかったと判断されるべきでしょう。すべのてファクターにメスを入れアドバンテージをより魅力あるものに検討する必要がある様に思います。